圧倒的な没入感を誇るエリアに足を踏み入れた瞬間、目の前に広がるのはゲームや映画の世界そのものだ。任天堂株式会社のクリエイティブを牽引する宮本茂氏の徹底した世界観監修が光るスーパー・ニンテンドー・ワールドでは、「キノピオ・カフェ」を中心に驚くべきクオリティの皿が次々と生み出されている。マリオの帽子を模したベーコンチーズバーガーや、ハテナブロックを精巧に象ったティラミスは、単なるキャラクターフードの領域を遥かに超えた。肉汁溢れるパティの焼き加減やソースの酸味設計など、プロのシェフが手掛けた本格洋食としての骨格が確固として存在する。
一方、荘厳なホグワーツ城を望むウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターでは、原作者J・K・ローリング氏が描いた魔法界の生活文化が皿の上に息づく。「三本の箒」で提供されるローストビーフやシェパーズパイは、英国伝統のレシピに忠実な重厚な味わいだ。名物のバタービールも季節によってフローズンやホットへと姿を変え、微細な泡の質感とキャラメル風味のハーモニーが訪れる者を魅了し続けている。虚構の世界を現実の味覚へと変換する開発陣の情熱が、ゲストの没入体験を極限まで深めている。