この規格外の熱狂をビジネスとして加速させているのが、出版大手によるデジタル戦略の転換だ。集英社や講談社をはじめとする主要パブリッシャーは、紙の雑誌という枠組みを飛び越え、デジタル出版市場に莫大なリソースを投入している。紙媒体のページ数制限から解放されたデジタル写真集は、100ページ超の大ボリュームで1人の被写体を徹底的に深掘りするフォーマットを確立した。
象徴的なのが、週刊プレイボーイが展開する公式コンテンツ配信サイト「グラジャパ!」の躍進である。高解像度で配信される限定カットや特別編集版は、リリースと同時にランキングの上位を独占。印刷では再現しきれなかった微細な質感や陰影のニュアンスが、スクリーンの向こう側で鮮明に再現される。市場データが示すのは、規格外プロポーションを持つアイコンの作品ほど、リピート購入率とデジタルアーカイブ価値が突出して高いという事実だ。