明治の看板商品であった「チェルシー」が2024年3月に販売終了を迎えた際、SNSでは買い占め現象が起き、店頭から一瞬で姿を消しました。1971年の誕生から53年にわたり愛されたバタースカッチやヨーグルトスカッチは、ハードキャンデー市場全体の縮小という波に逆らえませんでした。明治のIR・決算発表資料や市場分析によると、近年のお菓子市場ではソフトグミや機能性タブレットが急成長しており、長時間口の中で溶かすキャンデーの需要は若年層を中心に大幅に減少していました。
一方、2017年に東日本エリアでの販売を終了した「カール」は、商品そのものの不人気ではなく「生産体制の最適化と物流コスト」が引き金となりました。ピーク時に数百億円規模を誇った売上がピークアウトする中、全国5箇所にあった製造拠点を子会社である四国明治(愛媛県松山市)の1箇所に集約。滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県以西の西日本限定販売へと切り替える決断が下されました。かさばるスナック菓子はトラック輸送の積載効率が低く、近年の物流2024年問題や燃料費高騰が重なる中で、全国供給を維持することが採算上困難になった現実を示しています。