ネザーランドドワーフの死因および急患受診理由のトップに君臨するのが「胃腸うっ滞(毛球症・消化管機能低下)」と「不正咬合」です。
胃腸うっ滞は、毛づくろいで飲み込んだ毛やストレス、寒暖差などを引き金に消化管の動きが止まり、ガスが充満する急性疾患です。12時間以上の絶食や排便停止は命に関わる救急事態となります。「便が極端に小さい」「数粒しか出ていない」「背中を丸めてうずくまり歯ぎしりをする」といった初期症状を見逃してはなりません。
また、ネザーランドドワーフ特有の短頭種(顔が平坦で丸い骨格)という遺伝的特徴は、歯列の歪みを引き起こしやすく、常時伸び続ける切歯・臼歯が正しく摩耗しない不正咬合の罹患リスクを高めます。これを防ぐ唯一にして最善の手段は、「良質な一番刈りイネ科牧草を24時間いつでも食べ放題にしておくこと」です。奥歯を左右にすり潰す咀嚼運動が、歯の自然な摩耗を促します。