2005年の高校生ドラフト1巡目で読売ジャイアンツから指名を受け、将来のエース候補として大きな希望とともにプロのキャリアをスタートさせた辻内崇伸氏。しかし、プロ入り直後から肩や肘の痛みに悩まされ、幾度となく刃を体に走らせる手術と壮絶なリハビリを余儀なくされた。
そんな失意の底にあった彼を陰で支えたのが、後に妻となる由佳さんだった。共通の知人を介して出会った二人は、密かに愛を育んでいった。怪我の痛みに耐え、一軍登板を果たせない焦燥感に苛まれる辻内氏に対し、由佳さんは決して愚痴を聞き逃さず、常に笑顔で包み込んだという。プロでの成功が見通せない状況下でも変わらぬ愛を注ぎ続けた由佳さんの存在は、絶望に傾きかけた辻内氏の心を何度も繋ぎ止めた。