株式会社形態をとる普通銀行が株主利益の最大化を宿命付けるのに対し、協同組織金融機関である信用金庫は、根拠法規である信用金庫法に基づき、営業地域内の会員に対する相互扶助を第一義に掲げる。鹿児島信用金庫のすべての施策の根底にあるのは、この地域密着型金融としての原理原則だ。
利益の外部流出を防ぎ、集めた預金を地元へ還元する資金循環モデル。全国信用金庫協会が掲げる理念を現場レベルで徹底し、数字上のスコアリングだけで切り捨てられがちな零細企業にも対面での対話を欠かさない。大都市圏の大手行がリテールバンキングの無人化を進める潮流とは対照的に、フェイス・トゥ・フェイスの愚直な関係構築が今ふたたび強みとして再評価されている。