ビルの壁面に観覧車を埋め込む。そんな常識破りのプロジェクトを具現化したのが「道頓堀大観覧車えびすタワー」だ。設置されているのは、ひときわ異彩を放つドン・キホーテ道頓堀店。驚安の殿堂として知られる同チェーンの親会社、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)の創業者である安田隆夫氏が仕掛けた、都市空間への強烈なアンチテーゼとも言える。
一般的な観覧車のような円形ではない。細長い建物の形状に沿うように設計された「世界初の長円形観覧車」である。中央に鎮座する巨大なえびす様とマスコットキャラクターのドンペンが、行き交う群衆を見下ろす姿は圧巻の一言。一度は機械トラブル等で長期間の運行休止を余儀なくされたものの、ファンの熱烈な復活要望を受けて再稼働を果たした。まさに大阪商人の不屈のバイタリティを象徴するモニュメントだ。