御船山楽園の敷地は、実に50万平米にも及ぶ。江戸時代後期、第28代武雄領主・鍋島茂義が3年の歳月をかけて造園したこの庭園には、樹齢3000年を超える巨木や巨石、洞窟が今なお生々しく息づいている。
チームラボが掲げる「自然そのものが自然のままアートになる」というコンセプトは、この歴史的な庭園の輪郭を損なうことなく、デジタルテクノロジーによって過去数万年の時間の厚みを可視化させた。夜の森を歩けば、巨石に咲き誇るデジタルな花々が、太古からの生命の連続性を無言で語りかけてくる。人工物と大自然が一切の不協和音を生まずに溶け合う光景は、訪れた者の価値観を揺さぶるに十分だ。