大塚寧々のキャリアを語るうえで外せないのが、その類まれな出自だ。彼女が学んだのは、数多くのクリエイターを輩出してきた日本大学芸術学部写真学科。ファインダーの向こう側に立つ被写体でありながら、自身もまたレンズを通して光や構図を見つめる表現者だった。
大学在学中にファッションモデルとして活動をスタートさせた彼女は、瞬く間に雑誌の表紙や誌面を席巻する。単に整った顔立ちというだけではない。どこか物憂げで、計算されていない自然体のポージング。写真の構造を知り尽くしているからこその「魅せ方」が、同世代のモデルたちとは一線を画す独特のオーラを醸し出していた。