現在、加藤和也氏の主たる業務は、母・美空ひばりさんの膨大な知的財産権(IP)を管理・運用する「ひばりプロダクション」および「オフィスひばり」の代表取締役社長としての事業統括です。テレビ番組のひな壇やバラエティ番組へのゲスト出演といったタレント的なメディア露出は意図的にセーブしているものの、プロデューサーとしての活動は途切れていません。
近年の事業展開において特筆すべきは、デジタル技術を融合させたアーカイブビジネスの進化です。NHKの企画で話題を呼んだ「AI美空ひばり」のプロジェクト以降、最新の音響リマスター技術を用いた未発表音源の配信、4K・8Kリマスター映像によるフィルムコンサートの全国展開、さらにはメタバース空間やバーチャル展示会でのファン層拡大施策を牽引しています。
かつての「昭和歌謡の遺産を切り崩すビジネス」から脱却し、「世代を超えて遺産を次世代へ継承するライツビジネス」へと舵を切ったことが、近年の安定した経営基盤を支えている要因です。