当時の駅乃みちかのネットの反応を検証すると、意見は単なる感情論にとどまらず、メディア論やジェンダー論を巻き込んだ構造的な対立を見せていました。
批判派の主な論点は、「不特定多数の老若男女が利用するインフラ企業のポスターとして、女性の身体的ラインを強調した描写は環境型セクハラに近い違和感を与える」という点でした。特に、駅乃みちかが元々「東京メトロの女性社員(サービスマネージャー)」という職業人設定を持っていたことから、「働く女性を性的な視線にさらす記号に変換してしまった」という失望の声が上がったのです。
一方で擁護派は、「コミックアートにおけるハイライト処理は立体感を出すための一般的な彩色技法であり、ポルノグラフィとは明白に異なる」「一部の過敏なクレームによって表現が制限されれば、日本のポップカルチャー全体が萎縮する」と主張しました。この対立構図は、のちの献血ポスター論争やご当地VTuber論争など、2020年代以降に頻発する公的ポスター炎上問題のプロトタイプとなったと言えます。