グループ卒業後、北原里英は映画『サニー/32』での体当たりな主演演技や、つかこうへい作の舞台『新・幕末純情伝』などで高い評価を獲得し、女優としての地歩を固めました。
さらに世間を驚かせたのが、2023年8月に講談社から刊行された長編小説『人煙住宅街(じんえんじゅうたくがい)』による小説家デビューです。地方都市の住宅街を舞台に、人間の奥底に潜む承認欲求、孤独、嫉妬などの複雑な感情を緻密な心理描写で描き出し、文芸界からも高い関心を集めました。
書評や読者のレビューでは、「単なるタレントの余技とは思えない構成力」「日常に潜む不穏な空気感を言葉にする観察眼が鋭い」といった好意的な意見が多数を占めています。アイドルとして大衆の視線に晒され、人間関係の機微を肌で感じてきた彼女だからこそ描けるリアリティが、物語に強い説得力を与えています。