「見逃してもTVerで見ればいい」という認識が広がる一方で、音楽番組には他のバラエティやドラマとは異なる極めて複雑な著作権・著作隣接権の壁が存在します。ここを誤解していると、後から大きな失望を味わうことになりかねません。
テレビ局の編成著作権担当者の解説によると、海外アーティストの歌唱シーン、過去の秘蔵アーカイブVTR、一部の劇団・海外ミュージカルナンバーなどは、地上波放送の権利許諾しか得られておらず、配信プラットフォーム向けには包括許諾が降りないケースが多々あります。その結果、TVerの見逃し配信では該当箇所が「権利上の都合により配信できません」というフタかぶせ(静止画への差し替え)になる現象が日常的に発生します。
また、配信開始のタイミングについても、生放送終了直後から配信される番組がある一方で、権利処理の最終チェックのために翌日正午や週明けまでアーカイブ公開が遅延する番組も少なくありません。確実に全編を完全な形で保存・鑑賞したい場合は、依然として地上波生放送の直接録画(ブルーレイ・全録レコーダー等の活用)が最も堅牢な選択肢となります。