ウエストからアンダーウェアのウエストバンドを露出させるスタイルに対して、否定的な声が上がる背景には明確な心理的要因が存在します。見せパンコーデのダサいと言われる理由の筆頭に挙げられるのが、「下着というプライベートな領域の不用意な露出」に対する視覚的な違和感です。特に薄手のローライズショーツやレース調の素材を中途半端に見せてしまうと、ファッションとしての主張ではなく「着崩れ」や「事故」に見えてしまい、周囲に強い居心地の悪さを与えてしまいます。
また、ウエスト周りの肉感やインナーのゴムによる締め付けが強調されることで、体型管理がルーズに見えてしまう点も敬遠される要因です。服飾文化史の観点から振り返ると、Y2Kファッション見せパンの真相は、2000年代初頭のヒップホップカルチャーやスケートボードカルチャーに端を発するバギースタイル(いわゆる腰パン)の女性版としての文脈を持っていました。当時は過激な露出を競う側面が強く、大衆的な好感度とは程遠いアンダーグラウンドな主張だった経緯があります。
それにもかかわらず、現在再びスポットライトを浴びている原動力は、K-POPアイドル見せパンコーデのグローバルな波及力です。BLACKPINKのステージ衣装やNewJeans、LE SSERAFIMのスポーティな練習着ルックを通じて、下着の生々しさを排除した「ヘルシーなアスレジャースタイル」へと記号の書き換えが行われました。その結果、2026年現在では単なるリバイバルにとどまらず、ジェンダーレスで自立したストリートモードとしての地位を確立しています。