「結婚式のお呼ばれ髪型において、ミディアムの正解とは何か」という問いに対し、大手ブライダル媒体やフォーマルマナー講師の間で一致している見解は、「清潔感・崩れにくさ・主役(新婦)を立てる控えめな華やかさ」の3点が完全に揃っていることです。
とりわけ議論が紛糾しやすいのがダウンスタイルやハーフアップの是非です。結論から言うと、親族としての参列や格式高い専門式場・ホテルウエディングでは、フルアップスタイルが現在も王道の正装マナーとされています。食事の際やお辞儀の折にサイドの髪が前に垂れ、手で髪を払う所作は、フォーマルの席では「衛生面と立ち居振る舞いの美しさに欠ける」と判断されるためです。
セルフアレンジ初心者が陥りがちな落とし穴として、「後れ毛(おくれげ)の出しすぎ」が挙げられます。日常のトレンドである抜け感をそのまま持ち込み、襟足やもみあげから細い毛束を大量に引き出すと、写真撮影や照明の下では「疲れた印象」や「崩れかけ」に見えてしまうリスクがあります。引き出す毛束は左右それぞれ1〜2本程度、束感をヘアオイルで整えることが鉄則です。
また、花嫁の特権である「白いヘアアクセサリー」や「大ぶりの生花」、殺生を想起させる「ファー素材」「革製ヘアゴム」、カジュアルすぎる「プラスチック製クリップ」はマナー違反に直結します。ヘアピンが外から剥き出しで見えてしまう状態も、マナー以前に身だしなみとして不合格と見なされるため、ピンの頭を逆毛やゴムの内側に隠す基礎処理が求められます。