気象庁および神奈川県温泉地学研究所が公表する観測データによると、箱根火山の噴火警戒レベルは「レベル1(活火山であることに留意)」で推移しています。突発的な火山性微動や地殻変動の兆候は常時監視カメラや高精度傾斜計によって24時間体制でモニタリングされており、一般的な観光エリアである「大涌谷園地」の広場や商業施設周辺は平穏に利用可能です。
ただし、「レベル1=完全な自由開放」を意味するわけではありません。過去の噴気活発化や火山ガス濃度の局所的上昇を受けた安全対策として、大涌谷の立ち入り規制最新情報には極めて明確な境界線が敷かれています。
象徴的なのが、かつて自由に散策できた「大涌谷自然研究路」の扱いです。現在、このエリアは無断立ち入りが厳しく禁止されており、入場は箱根町などが主導する「事前予約制の引率入場研修(見学ツアー)」への参加者に限られています。突発的な噴気孔の活性化に備え、見学参加者にはヘルメットの常時着用が義務付けられ、監視員がガス濃度測定器を携行しながら安全を確保する厳格なオペレーションが敷かれています。「行けば誰でもすぐ散策路に入れる」と思い込んで現地を訪れ、ゲート前で足止めを食らう観光客が今なお後を絶ちません。