救急・消防行政の現場において、隊員たちが頭を悩ませているのが「通報と情報確認の混同」です。火災が発生した際、サイレンを聞いた住民から署の一般回線へ「どこで火事ですか?」という問い合わせ電話が殺到することがあります。消防署の一般回線が塞がると、病院からの受入連絡や関係機関との緊急調整ラインに支障をきたします。
また、ネット上では「煙が見えたらすぐ119番すべきか、確認してからにすべきか」という議論が頻繁に交わされます。正解は「迷わず即座に119番」です。通報が重複することを恐れる必要はありません。指令管制センター側では複数の通報情報(クロスチェック)を瞬時に統合し、現場の正確な番地や火災規模、逃げ遅れの有無を立体的に把握するためです。
一方で、救急車の出動に関しては「緊急か判断がつかない」というケースが増加しています。かすり傷や明らかな軽症でのタクシー代わりの利用は論外ですが、突然の激しい頭痛や胸痛、麻痺などの兆候がある場合は躊躇なく呼ぶ必要があります。判断に迷った際は、救急車を呼ぶ前に医療相談ができる専用短縮ダイヤル「#7119(救急安心センターふくおか)」を活用するリテラシーが、今まさに求められています。