ネット検索やSNS上で「亀八うどん」と打ち込んだ際、多くの人が遭遇する混乱の根本原因は、全く異なる2つの名店が同じ愛称や屋号で語られている点にあります。この混同を整理しないまま現地へ向かったり情報を集めたりすると、全く想定と違う料理に出会うことになります。
まず圧倒的な知名度を誇るのが、三重県亀山市光亭町にある「亀八食堂」です。昭和のトラックバイパス街道沿いに創業し、長距離ドライバーのスタミナ源として誕生した同店は、名物の鉄板みそ焼きうどんの聖地として知られています。食べログ等のグルメサイトでも口コミが800件を超え、保存数が2万件を突破するほどのモンスター店舗であり、全国のB級グルメファンが「亀八のうどん」と呼ぶものの正体はこちらです。
一方で、長崎県大村市古賀島町には2025年秋にリニューアルオープンを果たした五島うどん専門店「亀八うどん」が実在します。こちらは長崎の銘麺・五島うどんの伝統を受け継ぎ、「五島虎屋」の手延べ麺を使用。あごだし(トビウオ)の上品なスープや、熱々の釜揚げを卵や特製ダレですする「地獄炊き」を提供する昼営業限定(11:00〜15:00/麺売り切れ次第終了、支払いは現金のみ)の正統派うどん店です。
つまり、「ガツンとパンチの効いた濃い味の味噌焼きうどん」を求めているなら三重の亀八食堂へ、「喉越し抜群のあごだし五島うどん」を味わいたいなら長崎の亀八うどんを選ぶのが正解となります。以下では、世間一般で爆発的な中毒性を噂される「三重県・亀八食堂のみそ焼きうどん」の神髄に迫ります。