どんなに気をつけていても、突然の豪雨や激しい発汗で日焼け止めが目に入ってしまう瞬間はあります。その場での初動対応を誤ると、角膜に傷がついたり結膜炎を引き起こしたりする恐れがあるため、正しい救急ステップを把握しておきましょう。
まず、日焼け止めで目が痛い時の対処法として絶対にやってはいけない行為は「目をゴシゴシ擦ること」です。日焼け止めに含まれるパウダー微粒子(酸化亜鉛やシリカなど)が研磨剤のように働き、デリケートな角膜の表面を削って深い傷(角膜びらん)を作ってしまう危険があります。
正しい日焼け止めが目に入った時の洗い方は以下の通りです。
- ステップ1:コンタクトレンズの即時取り外し
ソフト・ハードを問わずレンズの素材が化学成分や油分を吸着してしまうため、痛みが走ったら何よりも先にレンズを外してください。 - ステップ2:防腐剤無添加の人工涙液で優しく洗い流す
最も理想的なのは、涙に近い浸透圧の人工涙液(ソフトサンティアなど)を数滴〜十数滴たっぷりと点眼し、溢れ出た液を清潔なティッシュで吸い取ることです。水道水は浸透圧が異なるため角膜上皮の細胞に負担をかけますが、人工涙液がない緊急時は弱めの流水(ぬるま湯)を目頭から目尻へ流してそっと洗眼します。 - ステップ3:冷タオルで目の周りを鎮静させる
洗い流した後は、冷水で絞った清潔なタオルをまぶたの上に乗せ、炎症と知覚神経の興奮を落ち着かせます。市販の充血除去目薬は血管を無理に収縮させる成分が含まれることが多いため、刺激を受けた直後の点眼は避けるのが無難です。
もし洗浄後も日焼け止め目に入った充血が翌日まで引かない場合や、目を開けられないほどの異物感、視界の霞み(霧視)が続く場合は、角膜上皮剥離やアレルギー性結膜炎の疑いがあります。自己判断で放置せず、速やかに眼科専門医の診察を受けてください。