なにわの海の時空館はなぜ閉館?浪華丸の行方と跡地利用の現在

なにわの海の時空館はなぜ閉館?浪華丸の行方と跡地利用の現在

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一般公開が終了したからといって、管理費用がゼロになるわけではありません。なにわの海の時空館は、閉館後も施設の保全や安全確認、海底トンネルの排水ポンプ稼働、電気設備の保安点検などのため、年間数百万円から数千万円規模の維持管理費を大阪市が投じ続けています。

さらに頭を痛めているのが、仮に完全撤去する場合の解体費用です。特殊な海上建築であること、海中杭の撤去や海底トンネルの埋め戻し、廃棄ガラスの適正処理などが絡むため、解体・撤去費用だけで数十億円規模に膨らむと試算されています。

「使い続けるにも改修費がかかり、壊すにも莫大な費用がかかる」という八方ふさがりの状態が、咲洲の海上に負の遺産として放置され続ける根本的な原因となっています。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。