倍率が急上昇する工学部だが、全学科が一律に超難関化したわけではない。合格最低点の推移を緻密に分析すると、学科間の「歪み」が見えてくる。機械工学や電気電子といった王道学科、あるいは情報系が倍率5倍〜8倍超の激戦となる一方、先端マテリアル系や社会基盤、デザイン科学などの一部コースでは、受験生の志向の偏りから倍率が2倍台前後に落ち着く日程が存在する。
配点方式にも着目したい。数学の特定分野に傾斜配点がかけられる方式や、理科の選択科目による得点補正の癖を読み解けば、見かけの偏差値よりも合格最低点の実質的なハードルが下がる学科を特定できる。知名度や学部名だけで敬遠せず、カリキュラムの重複部分を見極めて出願先を分散させることが、この難化局面を突破する鍵となる。