一度直しても数日後にまた外れてしまう場合、単なる偶然ではなく車体側に明確なメカニズムの破綻が生じています。現場の整備データから判明している主な自転車チェーン外れ原因は以下の4点に集約されます。
- チェーンの経年摩耗(チェーン伸び):チェーンは金属プレートとピンの集合体です。長期間のペダリングによる摩擦で連結ピンが細く削れると、ピッチ間隔が広がる「自転車チェーン伸び寿命」に達します。伸びて弛んだチェーンは歯車の先端に正しく噛み合わず、段差の衝撃で容易に脱落します。
- チェーンの張り不足(テンショナーの緩み):シングルギアや内装変速ママチャリの場合、後輪を後ろへ引っ張って張りを維持する「自転車チェーン調整テンショナー(チェーン引き金具)」が緩んでいると、チェーンが下側に大きく垂れ下がります。
- ディレイラー(変速機)の調整狂い・ハンガー曲がり:自転車を右側に倒した際、変速機を取り付けている金具(ディレイラーハンガー)が内側に曲がってしまうと、ギアの可動リミットが狂い、走行中にトップ側やロー側の限界を超えてチェーンをフレーム外へ放り投げてしまいます。
- チェーンの油切れ・サビによる固着:油が切れて赤サビが発生したチェーンは、リンク部分がスムーズに曲がらなくなります(コマの固着)。曲がらないリンクがスプロケットに差し掛かると歯を飛び越えてしまい、外れを引き起こします。
一般的に、自転車チェーンの寿命は走行距離3,000km〜5,000km、または期間として約2〜3年が目安とされています。日常的にチェーンチェッカーと呼ばれる専用測定器で伸び率が「0.75%以上」を示している場合は、調整ではなく新品への交換が必要です。