転んで頭を打ったら要注意!救急車を呼ぶ危険な症状5つと受診目安

転んで頭を打ったら要注意!救急車を呼ぶ危険な症状5つと受診目安

転んで頭を打ったら要注意!救急車を呼ぶ危険な症状5つと受診目安の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。

転倒や衝突によって頭部を打撲した際、最優先すべきは「緊急搬送を要するレッドフラッグ(危険兆候)」の有無を迅速に見極めることです。日本救急医学会や各自治体消防局の救急搬送基準において、頭部外傷に伴う以下のサインが1つでも見られる場合は、様子を見ることなく直ちに119番通報で救急車を要請してください。

特に注視すべきは意識障害の度合いです。問いかけに対して返答が鈍い、つじつまの合わない発言をする、視線が合わない、あるいは一瞬でも意識を失った時間(意識消失)があった場合は、脳組織に重大なダメージが及んでいる可能性が極めて高くなります。

また、急性硬膜外血腫と呼ばれる病態では、受傷直後に短時間の意識消失があった後、一時的に意識がはっきりと回復する「清明期(ルシッド・インターバル)」が存在します。この期間に「もう元気になったから安心だ」と誤認し、帰宅や就寝をさせてしまうと、数時間後に血腫が急拡大して突然の昏睡や呼吸停止に陥る危険があります。「受傷後に一時的でもボーッとしていたか」という初期の観察が運命を分けます。

さらに、乳幼児の場合は自ら症状を言葉で訴えることができません。転倒直後に激しく泣いた後に泣き止むのではなく、全く泣かない、ぐったりとして起き上がらない、顔色が青白い、授乳や水分を全く受け付けず噴水状に吐くといった様子が見られる際は、頭蓋骨骨折や急性硬膜下血腫を強く疑うべき緊急事態です。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。