東西のバイオレンスと美学が融合した傑作といえば、クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル』が今なお語り草となっている。今回の座組みが目指す地平もまさにそこにある。日本が誇る配給大手・東宝もまた、国内興行の枠にとどまらず、海外スタジオとの共同出資や配給ネットワークの拡張に本腰を入れている。
東宝の持つ盤石な製作基盤と、インディペンデントな熱量を持つクリエイター陣の融合。それは、過去の『キル・ビル』が巻き起こしたような、国境やジャンルを無効化する熱狂を再び世界市場に叩きつけるための勝負手に他ならない。