2024年8月に口火を切った「吉野家カービィまんぷく大作戦」は、外食産業のコラボ企画としては近年稀に見る社会現象となりました。対象メニューである「カービィ盛(牛丼・サラダまたはジュース・限定フィギュア付き)」を求めて、初日には朝7時の開店前から全国各地の店舗に数百人規模の行列が発生。多くの店舗で開始からわずか1〜2時間で当日分が完売する異常事態となりました。
これほどの騒乱に至ったカービィ吉野家どんぶり売り切れ理由には、複数の要因が絡み合っています。第1に、30年以上の歴史を誇り老若男女に絶大な知名度を持つ「星のカービィ」と、吉野家という国民的ファストフードの親和性の高さです。第2に、テイクアウト用ボウルやオリジナルショッパー(持ち帰り袋)のデザイン完成度の高さがSNSで瞬く間に拡散され、ライト層の購買意欲を一気に刺激した点が挙げられます。
さらに見逃せないのが、付属フィギュアの収集熱です。第1弾(2024年8月8日〜)とカービィ吉野家第2弾開催期間(2024年9月3日〜)の2フェーズに分かれて展開され、それぞれ異なるポーズのカービィが登場しました。全種類を集めて吉野家カービィフィギュアコンプリートを目指すコレクターが複数セットをまとめ買いしたことに加え、フリマアプリでの高額転売を狙う転売ヤー(せどり業者)の買い占めが重なり、実店舗の供給許容量を完全にオーバーフローさせたのです。