近年の大晦日において、テレビ受像機の前だけでなくスマートフォンやタブレットでの視聴が定着しました。とりわけ紅白歌合戦のリアルタイム配信および見逃し配信を提供する「NHKプラス」は、帰省中の移動や仕事を持つ視聴者にとって欠かせないインフラとなっています。
取材班がSNSや視聴者コミュニティの動向を追跡したところ、NHKプラスの活用には独自のメリットと現場特有の課題が浮き彫りになっています。
「実家への新幹線移動中、スマホのNHKプラスで推しの出番をリアタイできた」「途中から見始めても『追っかけ再生』でオープニングから追えるのが神機能」といった利便性を評価する声が圧倒的多数を占めます。見逃し配信は放送終了後から原則1週間(翌年1月7日23時59分まで)視聴可能であり、正月三が日にじっくり見返すスタイルが定着しています。
しかし、現場観察から見えてきたリアルな注意点もあります。第一に、地上波放送とインターネット配信の間には約15秒〜30秒程度のタイムラグ(配信遅延)が生じる点です。X(旧Twitter)などのSNSタイムラインと同時に追っていると、推しの登場や歌唱終了のネタバレが先に流れてきてしまうという声が散見されます。
さらに、大晦日の23時台などアクセスが極度に集中する時間帯には、回線状況によって画質の一時的な低下やバッファリングが発生するケースも報告されています。高画質かつ完全なリアルタイム性を重視する場合は、地上波デジタル放送での直接視聴に分があります。