Q1:遠野貴樹は作中でストーカーのような行為をしていたのですか?
A1:法的な意味でのストーカー行為(つきまといや監視、執拗な連絡など)は一切行っていません。高校時代以降は明里への手紙も途絶え、宛先のないメールを携帯電話に打ち込んでは消すという「完全な内閉」に留まっています。しかし、現実の明里とは無関係に、脳内で10年以上も美化した記憶を反芻し、現在の恋人との関係を疎かにしていた精神的執着のあり方が、ネット上で「心理的ストーカーのようで気持ち悪い」と揶揄される要因になっています。
Q2:なぜ女性視聴者から「ポエムが痛い」と特に厳しく叩かれるのですか?
A2:女性視聴者の多くが恋愛において「現実の相手との具体的な対話」や「現在の生活の積み重ね」を重視する傾向があるためです。目の前の女性(花苗や社会人時代の恋人)を見ようとせず、抽象的な言葉で自己の感傷に酔いしれる貴樹のモノローグは、「対話からの逃避」および「身勝手な自己憐憫」と映り、強い反発や冷笑を招きやすい土壌があります。
Q3:鬱アニメと言われていますが、観た後に前向きになれる要素はありますか?
A3:十分に前向きな要素が存在します。初見時は結末の切なさに打ちのめされがちですが、ラストシーンで貴樹が立ち去る描写は「過去への執着を手放し、自立への一歩を踏み出した瞬間」です。未練を断ち切る痛みを追体験することで、鑑賞者自身が抱える過去のしがらみや後悔を浄化(カタルシス)できるという評価も多く存在します。