元彼からの連絡において、最も注目すべき変数は「別れてからの経過時間」です。前出の調査データによれば、連絡が来た時期として「1年以上経ってから」が52.3%と過半数を占めており、別れてすぐよりも、ある程度まとまった月日が流れてからのアプローチが顕著です。
破局直後の男性は、別れに至った対立や束縛からの「解放感」を強く感じる時期に入ります。この段階では自ら連絡を取る動機はほとんど働きません。しかし、破局から3ヶ月から半年が経過すると、失恋の感情的なトゲが抜け落ち、心理学でいう「記憶の美化作用(ポジティブ・メモリー・バイアス)」が働き始めます。過去の喧嘩や嫌悪感といったネガティブな記憶が薄れ、楽しかった思い出や彼女の優しさが純化して蘇るのです。
さらに別れて半年から1年が経過する頃、彼自身の私生活にも変化が訪れます。仕事のプレッシャーや新たな出会いの不調、あるいは別の相手と交際したものの「やはり前の一番理解してくれた彼女の方が良かった」という比較による失望が引き金となります。失って初めて価値に気づく「損失回避バイアス」が刺激され、痛烈な後悔に突き動かされて「元気?」というジャブのようなメッセージを打たずにいられなくなるのです。