現在の実態はどうなっているのでしょうか。新世界が位置する大阪市浪速区恵美須東の治安状況を客観的なデータから確認すると、かつての荒々しい面影は驚くほど払拭されています。大阪府警察が公表する犯罪統計資料によると、浪速区全体の街頭犯罪認知件数は平成のピーク時に比べて半減以下へと大幅に減少しました。特に通天閣周辺や恵美須東1丁目・2丁目の商業エリアでは、ひったくりや路上強盗といった凶悪犯罪は極めて稀な水準に抑え込まれています。
現在の新世界は、星野リゾート「OMO7大阪」の開業や通天閣の体験型アトラクション増設、さらには関西圏の大規模イベントに伴うインバウンド需要の高まりを受け、完全に「世界的な観光拠点」へと変貌を遂げました。メインストリートには高画質のスマート防犯カメラが張り巡らされ、地元商店会と浪速警察署による合同パトロールが定期的に実施されています。昼間の時間帯であれば、ベビーカーを押すファミリー層や制服姿の修学旅行生、海外からのツアー客が笑顔で行き交っており、東京の浅草や原宿と比べても何ら遜色のない健全な観光風景が広がっています。
以下の比較表は、新世界各エリアの治安の現状、歴史的変遷、近隣隣接地区とのリスク格差を客観的指標に基づいて整理したものです。