善意で送ったランドセルが、現地で破棄されてしまっては本末転倒です。どの寄付先を選ぶ場合でも、事前に「中古ランドセル寄付受付条件」を厳しくチェックしなければなりません。
最も注意すべきは、素材の劣化と宗教的・文化的な配慮です。日本のランドセルは過酷な6年間の使用に耐えうるよう設計されていますが、保管環境によっては合成皮革が加水分解を起こし、触るだけでポロポロと表面が剥がれ落ちることがあります。ベルト部分に亀裂が入っているものや、持ち上げた瞬間に革が千切れるような状態のものは、現地の子どもたちが通学に使用できないため受け入れられません。
また、寄付先がイスラム圏(アフガニスタン等)の場合、「豚革(ピッグスキン)」を使用したランドセルは宗教的タブーに触れるため受付不可となるケースが一般的です。ランドセルの裏地やかぶせの裏などに豚革特有の毛穴模様がある製品は送ることができません。現在主流のクラリーノ等の人工皮革や一般的な牛革であれば問題ありません。
さらに、発送前のマナーとして以下の項目を確認する必要があります:
- ポケット内に鉛筆の削りかす、消しゴムの破片、家庭のゴミ、古い防犯ブザーが入っていないか。
- 個人情報保護の観点から、名札部分の氏名・住所・小学校名が消されているか(塗りつぶしまたは名札カードの抜き取り)。
- カビの臭いや激しいタバコ臭が付着していないか。