Q1:仕事で不注意が多いのは、やはり自分の努力不足でしょうか?
A1:努力不足ではありません。前頭前野の神経伝達物質の分泌不全やワーキングメモリの容量制限、あるいは脳疲労による認知的過負荷が原因です。「気をつけよう」と念じる努力はむしろ脳に過剰なストレスを与え、認知リソースを浪費させてミスを増やします。個人の精神力ではなく、業務フローやデジタルツールによる「仕組み」の不備として捉える必要があります。
Q2:大人の発達障害(ADHD不注意優勢型)の診断を受けるメリット・デメリットは?
A2:最大のメリットは、長年の自責の念から解放され、薬物療法や認知行動療法などの適切な医学的アプローチにアクセスできる点です。また、職場で法的な合理的配慮を申請する根拠にもなります。デメリットとしては、生命保険の新規加入に一定の制限がかかる場合がある点や、専門外来の初診予約が数ヶ月待ちになるケースがある点が挙げられますが、生活破綻を防ぐ実利はそれを大きく上回ります。
Q3:病院に行く場合、精神科と心療内科のどちらを受診すべきですか?初診のコツはありますか?
A3:大人の発達障害や不注意の相談であれば、「精神科」または「大人の発達障害外来」を掲げるクリニックが適しています。受診の際は、幼少期の通知表(「忘れ物が多い」などの記述)、過去数ヶ月のミスの具体例を時系列でメモした記録を持参すると、医師への説明がスムーズになり正確な診断につながりやすくなります。