まず最も気になる疑問にお答えすると、コンタクトレンズが目の裏側(眼球の奥)に入り込むことは解剖学的に絶対にありません。ネット上などで囁かれる「レンズが脳や目の裏に回って消えた」という噂は完全な誤解です。
人間の目は、まぶたの裏側と白目の表面を覆う「結膜(けつまく)」という薄い粘膜で覆われています。この結膜は、まぶたの奥でぐるりと折り返して眼球と連結し、袋状の構造(結膜嚢:けつまくのう)を形成しています。
つまり、目の表面は「行き止まりの袋」のようになっており、異物が眼球の裏側へと通り抜ける隙間は物理的に存在しません。レンズを見失った場合、必ずこの「袋」のどこかに留まっているか、あるいは気づかないうちに目から滑り落ちています。