住環境心理学および住宅設備工学の観点から導き出される、縦すべり出し窓に対する最終的な判断基準を提示します。住まい手の家事耐性とライフスタイルによって、評価は180度反転します。
【採用をおすすめできる人】
- 超高気密・高断熱住宅を志向する人:引き違い窓の隙間風を嫌い、UA値・C値の数値向上を極限まで目指す層。
- 防犯性を最重要視する人:人通りの少ない死角や北側の小窓に、幅300mm前後のスリット形状で設置したい家庭。
- オペレーターハンドルを全窓で選択できる人:コストアップを許容し、網戸を開けずに換気できる環境を整えられる施主。
- 周辺の風向きを綿密にリサーチできる人:建築士とともに風配図(ウィンドローズ)を確認し、吊元の左右を科学的に決定できる計画性のある層。
【採用に極めて慎重になるべき人】
- 窓を開けたまま外出・就寝する習慣がある人:突然の降雨による水濡れ被害を許容できない世帯。
- 窓掃除やサッシの手入れに時間を割きたくない人:固定網戸の脱着や2階窓の外側清掃が心理的負担になる層。
- 隣地境界や屋外通路との距離が50cm未満の狭小地に建てる人:開いた障子が敷地をはみ出したり、通行人の衝突リスクを排除できない現場。
- コスト削減のためにすべて安価なカムラッチハンドルで済ませようとしている人:虫の侵入ストレスに耐えられなくなる可能性が極めて濃厚です。