ぶどうの袋かけ時期は、品種ごとの生育ステージや果皮の着色メカニズムによって微妙に異なります。特に「摘粒後、何日以内に袋をかけるべきか」という時間軸の把握が作業計画の鍵を握ります。
基本ルールとして、「最終摘粒が終了してから7日〜10日以内」、遅くとも果粒同士が密着して内側の薬剤散布が行き届かなくなる前に袋かけを完了させなければなりません。果粒サイズで言えば、デラウェアなら小豆大(5〜7mm)、大粒品種のシャインマスカットや巨峰であれば小豆大〜親指大(10〜15mm)が最適のサインです。
とりわけ人気の高いシャインマスカットにおいては、「日焼け果」と「かすり症」の予防が品質保持の分水嶺となります。梅雨明け後の強烈な直射日光が幼果に直接当たると、果皮の一部が茶褐色に壊死して商品価値を失います。かといって光を完全に遮断すると糖度の上昇やマスカット特有のエメラルドグリーンの発色が鈍るため、光線透過率が計算された専用袋をジャストタイミングでかける繊細さが要求されます。