アジャスタブルベンチの背もたれを何段階目で止めるべきかという議論は、フィットネス界で長年交わされてきました。現場のトレーナーや研究機関のデータを精査すると、従来の一般的なジムで多用されてきた「45度」は、大胸筋上部にとっては角度が急すぎるという見解が定着しています。
筋電図による筋活動実験において、ベンチ角度を30度から45度、60度へと引き上げるにつれて、三角筋前部の筋活動はリニアに急上昇することが証明されています。大胸筋上部の活性がピークに達し、かつ肩への関与を最小限に抑えられるスイートスポットは30度(アジャスタブルベンチで平坦から2段階ほど起こした位置)です。ベンチを立てすぎているトレーニーは、まず角度を一段階寝かせるだけでも胸の上部に入る刺激の変化を体感できるはずです。