現在のお笑いシーンを牽引するネクストブレイク候補たちは、単に見た目の愛嬌だけで生き残っているわけではありません。それぞれが劇場の最前線で泥臭く腕を磨き、賞レースの修羅場をくぐり抜けてきた緻密なバックボーンを持っています。
レインボー ジャンボたかお:圧倒的な食への熱量とコント仕込みの表現力
NSC東京18期生としてデビューしたジャンボたかおは、身長180cm超・体重120kgを超える迫力ある体躯を持ちながら、非常に繊細な人間観察眼を誇ります。自著の手記や過去のロングインタビューで語られた「とにかく人が喜んで食べている姿を見るのが好きだし、自分も限界まで食べることが生きがい」という飾らない言葉通り、YouTubeで公開される豪快な実家飯や深夜の自炊動画は軒並み数十万〜数百万回再生を記録しています。
単なる大食いにとどまらず、相方の池田直人と繰り広げるシチュエーションコントで見せる「お節介だけどどこか憎めないキャラクター」は、近年の連続ドラマ出演など演技方面へのオファーにも直結しています。
ニッポンの社長 ケツ:独自の哀愁と無言で笑わせるフィジカルの妙
NSC大阪33期生、辻とのコンビでキングオブコントの決勝常連となったニッポンの社長のケツは、関西の劇場で磨き上げた骨太なコント力が最大の武器です。丸顔にぽってりとした体型、どこか哀愁の漂う表情は、舞台上に立つだけで物語を想起させる不思議な求心力を持っています。
大阪時代から続く「後輩芸人や先輩芸人から理不尽にイジられながらも、最後に絶妙な一言でひっくり返す」平場での瞬発力は、東京進出以降の主要バラエティでも定着。関西仕込みの確かな技術に裏打ちされたリアクションは、コアなお笑いファンからも絶大な支持を獲得しています。
コットン きょん:元敏腕営業マンの経歴が活きる憑依型マルチタレント
元IT企業の営業職という異色の経歴を持つコットンのきょんは、社会人経験に裏打ちされた抜群の気配り能力と、コントで見せる突飛な憑依芸のギャップが人気の理由です。ふっくらとした頬と柔和な笑顔が特徴で、老若男女に嫌悪感を抱かせない稀有な華があります。
キングオブコント2022準優勝を皮切りに、朝の情報番組から子ども向けバラエティまで引っ張りだことなった背景には、どのような無茶振りにも全力のコミカルな動きで応える「全方位型の対応力」があります。体型を軽やかに感じさせるキレのあるダンスやリズミカルな動きも、視聴者を飽きさせない強力なフックとなっています。
マユリカ 中谷:悲哀に満ちた声量と不憫可愛いキャラクターの爆発力
幼馴染である阪本とのコンビでM-1グランプリ決勝進出を果たしたマユリカの中谷は、ぽっちゃりとした体型とメガネ、そして一度聴いたら忘れられないハイトーンのツッコミ美声がトレードマークです。元漫画家志望というクリエイティブな一面を持ちながら、学生時代からの恥ずかしいエピソードを相方に容赦なく暴露される姿はお笑いファンの大好物となっています。
過激な暴露を受けて真っ赤になりながら全力で吠えるリアクションには、どこか庇護欲をそそる「不憫可愛さ」があり、ポッドキャスト番組の有料会員数で異例の記録を打ち立てるなど、熱狂的な支持層を形成しています。