韓国ドラマ史に残る壮絶な因果応報が描かれた福寿草 最終回 108話は、視聴者の張り詰めた感情を一気に解き放つ圧巻の構成でした。ヨナが積み上げてきた証拠と追及の手は、逃亡を続けていたチェ・ユラを完全に袋小路へと追い詰めます。テレビ局の生放送スタジオや公開公判の場を利用したヨナの綿密な告発劇により、ユラが犯したひき逃げ事故の隠蔽、産業スパイ工作、そしてヨナを冤罪へと陥れた数々の違法行為が公に白日の下に晒されました。
絶望の中で警察に身柄を拘束されたユラは、かつて見せていた傲慢な令嬢の面影を完全に失い、錯乱状態に陥ります。裁判で下された判決は極めて重く、彼女は刑務所へと収監されることになりました。獄中で過ごすユラのもとを訪れたヨナは、罵倒や嘲笑を浴びせるのではなく、静かにその姿を見つめます。そこにあったのは、憎悪の連鎖を断ち切った者だけが放つ圧倒的な気品と道徳的勝利でした。
そして、全編を通じて視聴者の胸を締め付けた最大の懸念事項が福寿草のテヤンは生きてるのかという問題です。ユラ一派によって放火現場で命を奪われたと聞かされていたヨナの愛息テヤンは、実は密かに海外(イギリス)の養子縁組先へ送られており、無事に生存していました。最終回において、成長したテヤンとヨナは空港のロビーで奇跡の対面を果たします。涙を流しながら我が子を強く抱きしめるヨナの姿は、100話以上にわたる過酷な拷問と絶望の日々を耐え抜いた彼女への、最大の報いとなりました。
ラストシーンでは、凍てつく雪の中から力強く黄色の花弁を咲かせる「福寿草」が映し出されます。「雪解けを待たずに氷を割って咲く花」というタイトルの寓意通り、数知れない裏切りと理不尽に耐え抜いたヨナが、自分の人生を取り戻して穏やかな微笑みを浮かべるカットで物語は幕を閉じます。