春に自然なタイミングで孵化させ、観察や飼育を成功させたいなら、卵の冬越しの管理方法が成否を分けます。最も安全な保管場所は、「直射日光が当たらず、雨風をしのげる屋外のベランダや軒下」です。
冬の自然な寒さをしっかり経験させつつ、乾燥しすぎない環境を維持することが発育の絶対条件となります。屋外飼育ケースに入れて通気性を保ち、月に1〜2回程度、霧吹きでケース周辺に軽く水分を補給して極度の乾燥を防ぎます。卵に直接びしょびしょと水をかけ続けるとカビの原因になるため注意してください。
また、生まれたばかりのカマキリは非常に獰猛で、生後数時間から早くも激しい共食いを始めます。数百匹を同じケースに入れたままにしておくと、翌日には強い個体だけが生き残り数が激減してしまいます。孵化を確認した当日のうちに、育てたい数匹だけを小さなプリンカップや個別プラケースに1匹ずつ隔離し、残りの幼虫は元の自然や庭の植え込みへ速やかに逃がしてあげるのが鉄則です。