大手予備校・河合塾が運営する『河合塾cosmo』の教育実践データでは、学校に行きづらさを訴える生徒の増加背景として、「現代特有の求められるハードルの高さ」が明確に指摘されています。日々の膨大な学習タスク、部活動での厳格な序列関係、さらには放課後もLINEやInstagramでリアルタイムに監視し合う友人関係など、思春期の生徒たちは24時間体制で「評価」のプレッシャーに晒されています。
SNSや知恵袋、5ちゃんねる等に書き込まれる中高生の生々しい告白にも、その疲弊ぶりが克明に表れています。
- 「親に怒鳴られるのが怖くて、吐き気が止まらないのに無理して登校したら、駅のホームで倒れて過呼吸になった」(高校2年生)
- 「休むと翌日のグループLINEの空気が変わっていて、陰口を言われているんじゃないかと気が狂いそうになる」(中学3年生)
- 「皆勤賞をとるのが当たり前という家訓のせいで、熱が38度あってもロキソニンを飲まされて学校に行かされた」(高校1年生)
書籍『13歳からの進路相談』の著者であり、家庭教師事業「ユイロ」代表を務める松下氏も、多くの生徒が抱える「親の期待と本音の乖離」に警鐘を鳴らしています。生徒が学校を休みたいと漏らすとき、それは怠慢ではなく、蓄積された疲労によって精神の防壁が決壊寸前であることを意味しています。現場の心理カウンセラーの観察によれば、限界を迎えた生徒の表情には特有の「生気の喪失」と「視線の定まらなさ」が現れると証言されています。