渡航前の情報収集において、多くの旅行者が直面するのが「モアナルア・ガーデンは閉鎖されたのではないか」という不安です。大手検索エンジンでもこの木なんの木 閉園 理由という語句が頻繁に検索されています。結論から申し上げますと、庭園が完全に閉鎖されて消滅したという情報は明確な事実誤認です。
火のないところに煙は立たないと言われるように、この噂が広がった背景には複合的な構造要因が存在します。まず、世界的なパンデミック期間中にハワイ州全体で観光客の受け入れが途絶えた際、園内が長期休園を余儀なくされたことが最初のきっかけでした。さらに、モアナルア・ガーデンは公営の公園ではなく、歴史的にカメハメハ王家ゆかりの私有地をルーツに持つ民間所有地です。維持管理費用の増大や所有権の移転、再開発計画をめぐる報道が現地メディアで取り沙汰されたことで、日本のSNSや旅行コミュニティにおいて「一般立ち入りが永久に禁止された」という極端な言説へ変質していきました。
現在におけるモアナルアガーデンの現在の運用実態を調査すると、園内は整備された上で旅行者の受け入れを継続しています。ただし、かつてのように「いつでも誰でも完全無料で自由に出入りできた時代」とは大きくルールが異なります。所有者側によるウェディングや企業貸切イベントの開催日には一部エリアへの立ち入りが制限されるケースがあるほか、メンテナンスのための臨時休止日も設定されるようになりました。渡航前に現地公式サイトや最新の現地催行ツアー情報を確認せずに訪問した観光客が、ゲートの前で引き返す羽目になり「閉園していた」とネット上に書き込むケースが、噂を再燃させる主因となっています。