市販のデータ復旧ソフトや自力診断の限界点を見極めた先にあるのが、高度なクリーン設備とリバースエンジニアリング技術を備えたデータ復旧専門業者への委託です。しかし、データ復旧業界は料金体系の不透明さや、一部業者による悪質な囲い込みトラブルがSNSや口コミで絶えない領域でもあります。
技術力と信頼性を兼ね備えた優良業者を見抜く基準は、明確に定型化されています。第一に、「クラス100のクリーンルーム(無塵室)」を自社ラボ内に保有し、ドライブの蓋を開けて磁気ヘッドを交換できる設備を公開しているかどうか。第二に、初期診断の段階で確定見積もりを提示し、復旧不可の場合に高額なキャンセル料や作業料を請求しない「完全成功報酬型」を採用しているかどうかです。
ネット上の口コミで「電話口では3万円と言われたのに、持ち込んだら80万円を請求され、断るとキャンセル料を要求された」といった被害相談が後を絶ちません。信頼できる企業は、プラッタの重度傷の有無、ドナー部品の調達可否、救出対象となるファイルリストの提示を契約前に行います。大切なデータを人質に取られないためにも、Web広告の派手さや極端な格安表記に惑わされず、業界団体の加盟実績や第三者認証の有無を冷静に確認してください。