ガーベラは品種改良が極めて盛んな植物であり、現在流通している園芸品種は数千種に及びます。それぞれの色彩が持つ波長と視覚効果に応じて、固有のメッセージが割り振られています。主要なカラーバリエーションが持つ意味を紐解いていきましょう。
ピンクのガーベラは、数あるカラーの中でも店頭の回転率が最も高く、ギフト市場で揺るぎない王座を保っています。「崇高な美」「思いやり」という言葉が示す通り、相手の気品を称えつつ柔らかな感謝を伝えるのに適しており、母の日や恋人へのプレゼントとして外す心配がありません。
赤のガーベラが持つ「常に前進」「チャレンジ」という花言葉の由来は、南アフリカの過酷な大地で自生し、太陽に向かって真っすぐに直立する野生種のタフな生命力にあります。ただ甘い愛を伝えるだけでなく、「あなたのこれからの挑戦を全力で信じている」という骨太なメッセージを添えられる点が、赤いバラとは一線を画すガーベラならではの強みです。
青いガーベラの真相についても触れておかなければなりません。植物学的にガーベラには青色色素(デルフィニジン)を生成する遺伝子が存在しないため、店頭に並ぶ鮮やかなブルーは白いガーベラに専用の染料を吸い上げさせた人工の花です。そのため伝統的な西洋の花言葉史には登場しませんが、現代の日本の生花業界では「不可能への挑戦」「神秘」といった、青いバラに通じる崇高なフロンティアスピリットが託されています。