「月額数百円を浮かせたい」という安易な動機で他人にアカウントを渡す行為には、利用規約違反にとどまらない壊滅的な実害が潜んでいます。
最大のリスクは、クレジットカード情報の露出と不正・誤認課金です。Amazonのアカウントは、Prime Videoだけでなく「Amazon.co.jp」の全ショッピング機能と完全に直結しています。友人にパスワードを教えてログインさせた瞬間、相手の端末から登録済みのクレジットカード(下4桁や有効期限)やデフォルトの配送先住所、本名、過去の注文履歴が丸見えになります。
さらに危険なのが「1-Click購入」です。Prime Video内には見放題作品だけでなく、有料のレンタル作品やセル販売作品(1本数百円〜数千円)が無数に並んでいます。共有相手が誤ってリモコンのボタンを押したり、有料と気づかずに購入した場合、代金はすべてアカウント保有者のクレジットカードへ即時請求されます。
加えて警戒すべきはアカウントBANリスクです。Amazonは不正検知システムを常に高度化させています。地理的に離れた複数のIPアドレスから短時間で同時ログインが繰り返されたり、不審な決済操作が検知された場合、システムが「アカウントハッキング(不正アクセス)」と判定します。
その結果、予告なしのアカウント一時凍結、最悪の場合はアカウントの完全閉鎖(永久BAN)というペナルティが科されます。アカウントが閉鎖されれば、これまでに購入したKindleの電子書籍ライブラリ、Amazon Musicのプレイリスト、保有していたAmazonポイントやギフト券残高のすべてが永久に抹消されます。わずかな会費をケチった代償としては、あまりに重い損害を被ることになります。