実際にコミュニティやアプリを通じて友達作りに挑んだ人々の証言を追うと、成功と失敗の分かれ道がはっきりと浮き彫りになってきます。
都内のIT企業に勤務する30代男性の手記には、手痛い失敗とそこからの学びが綴られています。「休日を持て余し、大規模な飲み会系社会人サークルに勇気を出して参加しました。しかし、会場はすでに固定グループの内輪ノリが出来上がっており、端っこで愛想笑いを浮かべるだけで疲労困憊して帰宅しました。後日、個別に連絡をくれた親切そうな男性と二人で会ったら、怪しい情報商材の購入を勧められて人間不信になりかけました」。
一方で、アプローチを変えて確固たる交友関係を手に入れた事例もあります。大手メーカーに勤務する20代女性の体験談は、極めて示唆に富んでいます。「人見知りで雑談が壊滅的だったため、個人で黙々と作業できる陶芸教室に週1回通い始めました。半年ほど通ううち、同じ時間帯にいつもいる女性と『その釉薬(ゆうやく)、綺麗に発色しましたね』と自然に会話するようになり、1年経った今では展示会を一緒に巡るかけがえのない親友になりました」。
掲示板やSNSの声を集約すると、満足度の高い人間関係を築けている人の共通項は「最初から友達作りを目的にギラギラしていないこと」です。自分自身が心から楽しめる活動に身を置き、その空間で他者に誠実な態度を取り続けた結果として、副産物のように友情が実を結んでいます。