幻のちんすこう「本家新垣菓子店」なぜ買えない?違いと予約の真相

幻のちんすこう「本家新垣菓子店」なぜ買えない?違いと予約の真相

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沖縄を訪れた旅行者が最も混乱するのが、「新垣」という名前を掲げるちんすこう店が複数存在することです。歴史を紐解くと、これらはすべて琉球王国の包丁人(料理人)であった新垣親雲上淑規(あらかきぺーちんしゅくき)、そして明治期に菓子店として独立させた新垣淑保の流れを汲む正統な系譜です。しかし、昭和から平成の時代を経て、3つの店舗はそれぞれ異なる発展を遂げました。

項目本家新垣菓子店(本家)新垣カミ菓子店(カミ)新垣ちんすこう本舗(本舗)主たる拠点首里赤坂町の住宅街首里真和志町(首里城近隣)那覇市牧志(国際通り周辺)製造方式・生産規模完全手作業・極めて少量伝統手技を残した中規模生産近代的工場ラインによる大量生産主な取扱商品ちんすこう、クンペン、花ぼうる琉球伝統菓子各種、ちんすこう定番ちんすこう、各種フレーバー展開食感・風味の特徴しっとり香ばしく、上品な後味素朴でしっかりした焼き上がりサクサクと軽快、万人受けの安定感那覇空港・通販取扱空港なし/公式通販なし一部取扱あり/限定通販あり空港各売店で常時販売/通販あり編集部の総括評価唯一無二の極上品。予約必須首里の風情を味わう文化財的菓子沖縄土産の基盤を築いた信頼の味

黄色い小箱に入った定番のちんすこうとして空港やお土産店で広く普及しているのは新垣ちんすこう本舗(有限会社新垣菓子店)です。流通網を確立し、沖縄のちんすこうを全国区に広めた功績は計り知れません。一方、首里城復元に伴う茶席の菓子などを手がけ、女性職人の繊細な技法を継承してきたのが新垣カミ菓子店です。

そして、最も源流に近い佇まいで、商業的な規模拡大を一切選ばずに首里赤坂町の住宅街に留まり続けているのが本家新垣菓子店です。この3者の立ち位置の違いを把握していないと、「空港で新垣のちんすこうを買ったから本家の味を体験できた」という大きな誤解に陥ることになります。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。