オリックス劇場 1階後方の段差と見え方について、来場者が事前に把握しておくべきポイントは「傾斜の切り替わりポイント」です。
1階席の1列目から12列目までは、床面がなだらかなスロープ状になっています。演者の肉眼視や細かな息遣いまで伝わるプレミアムな距離感である一方、フラットに近い緩傾斜ゆえに「前の席に体格の良い人が座るとセンターの視界が完全に遮られる」という構造的リスクを孕んでいます。千鳥配置(互い違いの座席配置)が完全ではない列もあるため、センター奥で行われる細かな芝居が見えにくくなる場面も散見されます。
対して、13列目以降からはしっかりとした階段状の段差が設けられます。前の人の頭部が目線より下に来るため、視界のクリアさは10列目付近よりも向上します。ただし、20列目以降になると上方に2階席の床下(屋根)が被さってきます。ステージ上のアーティストや通常の照明演出を見る分には問題ありませんが、2階席の底面が視界の上端に入るため、上方へ舞い上がるキャノンテープや高所セットの最上部が見切れるケースがあることは心に留めておく必要があります。