SNSやネット掲示板(5ちゃんねる、Yahoo!知恵袋等)に寄せられる飼い主の手記や口コミを精査すると、手術そのものよりも「術後管理の過酷さ」と「合併症による追加費用」に対する悲鳴が目立ちます。
術後合併症がもたらす再手術と追加費用
犬の眼科手術は、人間の手術と異なり「術後安静」を言葉で言い聞かせることができません。そのため、術後合併症の発生率が人間より有意に高く、これが追加費用の引き金となります。
- 急性高眼圧症・続発性緑内障:術後数日から数週間に起こりやすく、緊急の降圧処置やレーザー手術が必要になる場合があります。追加処置費:30,000円〜100,000円。
- 角膜浮腫・角膜潰瘍:エリザベスカラー越しに目をこすりつけたり、点眼の刺激で角膜を傷つけるケース。治療費:20,000円〜50,000円。
- 眼内炎・重度ぶどう膜炎:免疫反応が強く出た場合、高力価のステロイドや免疫抑制剤の長期投与が必要となります。
実際にネット上に投稿された飼い主の生の声からは、次のような実情が浮かび上がります。
「片目45万円で退院したものの、術後2週間で眼圧が急上昇して再入院。追加で15万円が吹き飛びました。それでも、見えなくなっていたボールを再び追いかける愛犬の姿を見て、払った価値はあったと確信しています」(50代女性・トイプードル飼育)
「点眼が1日6回、4種類を5分おきにさす生活が2カ月続きました。仕事を持っている単身者や共働き家庭には、この術後管理スケジュールを維持するのが最大の難所です。家族の協力がなければ到底乗り切れませんでした」(40代男性・Mシュナウザー飼育)
手術の成功は、執刀医の技術だけでなく、退院後の数カ月間にわたる飼い主の献身的な点眼ケアと安静維持に完全に依存しています。これを怠れば、50万円の手術費用が一瞬にして水泡に帰すリスクを孕んでいます。