オグリキャップが競馬史において唯一無二の存在である理由は、その出自と泥臭いまでの成り上がりの軌跡にあります。1987年に岐阜県の笠松競馬場でデビューしたオグリキャップは、地方で12戦10勝という圧倒的な成績を残して中央競馬へ移籍しました。
当時のクラシック登録がなかったため三冠レースへの出走は叶わなかったものの、移籍初戦のペガサスステークスから重賞を破竹の6連勝。タマモクロス、イナリワン、スーパークリークらと繰り広げた「平成三強」の激闘は、日本中を空前の競馬ブームへと巻き込みました。生涯成績は32戦22勝(うち地方12戦10勝)。G1タイトルは4勝を数え、地方出身馬が中央のエリートたちをなぎ倒していく姿は、バブル経済に沸く日本社会で多くの人々の共感を呼びました。