権力の中心地にありながら、彼女の振る舞いは常に異端と評された。故・安倍晋三元首相が率いた長期政権の下、自由民主党の支持層からも時として戸惑いの声が上がったのは記憶に新しい。「家庭内野党」を自称し、脱原発やLGBTQ権利擁護など、政権の方針とは一線を画す主張を包み隠さず発言する姿は、永田町の常識を根底から揺さぶるものだった。
しかし、その無防備とも言える距離感が裏目に出たのが森友学園をめぐる一連の騒動だ。名誉校長への就任や各種イベントへの参加が国会で連日追及され、メディアの激しいバッシングに晒された。あの苛烈な批判の嵐の中で彼女が得た教訓は、政治という巨大な仕組みの危うさと、自らの発言が持つ影響力の重さだったといえる。