視界に入るとどうしても気になりやすいため、入浴中や授乳中に爪先や細かいクシを使ってカリカリと剥がしてしまいたくなるかもしれません。しかし、赤ちゃんの頭皮のかさぶたを自己流で無理に剥がす行為は絶対に避けるべきです。
赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の半分から3分の1程度しかなく、表皮のバリア機能は極めて脆弱です。無理にかさぶたを剥がし取ると、癒着していた未熟な角質まで一気に引き裂かれ、真皮近くの毛細血管を傷つけて出血を招きます。そこへ皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌などが入り込むと、化膿を伴う伝染性膿痂疹(とびひ)や毛包炎へあっという間に悪化してしまいます。
また、かさぶたの根元にある幼弱な毛根へ強い物理的牽引が加わることで、髪の毛がまとまって抜け落ちてしまうケースも珍しくありません。かさぶたは「剥がす」のではなく、「ふやかして自然に脱落させる」アプローチが原則となります。